四日町まつりの鬼太鼓
紺色の髪の雄と赤色の髪の雌の鬼が中心となって舞い、豆まき翁が気分が乗った時に絡む。豆まき翁は、黒の尉面で烏帽子を冠り、男根を模した木製の棒を持って自由に舞う。
河原田まつりの鬼太鼓
神輿が天狗、稚児、下がり羽の先導で集落をまわり、道中数か所で、稚児による鬼の舞が披露される。夜にかけて、大万燈の引き回しがあるが、近年、青森のねぶたを参考に迫力ある大万燈を製作するようになった。
瓜生屋まつりの子供鬼太鼓
春祭りのトップを切って行われる祭りのひとつ。瓜生屋子供会による子供鬼太鼓が神社に奉納される。鬼太鼓の継承を目的に、ふるさと創生事業を活用して、鬼面や衣装、獅子、太鼓などの道具を購入し始められた。
三川まつりの鬼太鼓
腰細集落の鬼太鼓は、ロウソ・打ち子・黒鬼・赤鬼で構成。鬼は、バチ、長刀、まさかりの三種類のどれかを持ち、片足を大きく上げて踊る。また、大獅子が神社の急な石段をじわじわと上がる「練上げ」が見どころ。
八幡まつりの鬼太鼓
豆まき型の鬼太鼓で、長刀を持つ青鬼、棒を持つ赤鬼、升とナスを持つ黒面の豆まき翁、白面の豆まき翁の構成。白面、黒面の翁が交互に舞い、鬼を退散する。八の字に足踏みする翁の舞は、麦踏みを模しているという。
天王まつりの鬼太鼓
この集落の鬼太鼓は、江戸時代に能太夫が鬼舞に能の動きを取り入れた振り付けで、牛尾神社に奉納したとされている。この振り付けは、佐渡の鬼太鼓の6割が取り入れている「潟上型」の始まりとされている。
新穂井内の鬼太鼓
新穂地区にある4つの日吉神社のうちでトップをきって祭りが行われる。鬼太鼓には2匹の獅子がからんで勇壮。
中原・鍛冶町まつりの鬼太鼓
豆まき型の鬼太鼓で、豆まきの翁、鬼二匹、太鼓で構成。翁の衣装の背中に、鶴と八葉矢車が染め出されている。時々、翁の「ダーホイ」の掛け声で太鼓のリズムが変わるのが珍しい。
南片辺まつり
裏太鼓のリズムで子どもたちが舞う御太鼓、棒や長刀、そして三匹獅子の舞い。三匹獅子は白装束で、親獅子の雄と雌は頭に角がある。赤と青の桜模様の描かれた頬垂をし、腰に付けた太鼓を叩いて、ゆっくりと舞う。
春日まつりの鬼太鼓
両津地区の春日神社の例祭に舞われる鬼太鼓は昭和の初めころから始まった。舞は能の要素を取り入れた「潟上型」。男性に限らず、集落外、海外からであっても鬼太鼓をやりたいという人を受け入れ交流している。
松前まつりの鬼太鼓
鬼太鼓は山車に、太鼓と裏打ち役を乗せて、ロープで引きながら家々をまわる。舞手は、鬼と面をつけない助打ちで半纏を来た奏者が舞うこともある。すり足が基本の為、わらじのすり減りが早い。
加茂歌代まつりの鬼太鼓
上組、中組、下組の3組の鬼太鼓が賑やかに門付けしてまわる。鬼太鼓の舞いは、両津夷集落から習ってきたものとされ、動きが大きい。朝6時に神社でそろって舞を奉納したあと、夕方まで門付けを続ける。
長木まつりの鬼太鼓
長木集落の鬼太鼓は、阿吽一対の鬼が交互に舞う「潟上型」で、舞に直接獅子はからまない。平成16年からは子供鬼太鼓も結成され後継者育成に努めている。
長江まつりの鬼太鼓
阿吽一対の鬼が交互に舞う潟上型鬼太鼓。メスの面には角が無くオスは有る。狭い場所でも舞えるよう足を丁字型に広げ腰を落としてじっくりと太鼓に向かう。
赤泊乙まつりの鬼太鼓
鬼太鼓は「前浜型」で大人と子供の舞がある。昭和30年代に3種類の舞方がある筵場集落の鬼太鼓から「中式」の舞を習って取り入れた。他の集落よりテンポが速い。10人ほどの大獅子も2匹出る。
水津まつりの鬼太鼓
阿吽一対の鬼が交互に舞う「潟上型」鬼太鼓。動と静の動きが見どころ。
久知八幡宮例大祭の奉納芸
県無形文化財の花笠踊り、刀刀、鬼太鼓等の芸能が、3集落から古式ゆかしく奉納される。花笠踊りは1500年代から続き、田植えを祝う「御田踊」、豊作を祝う「神事踊」、収穫を祝う「千代踊」「金田踊」から成る。
新穂天神まつりの鬼太鼓
2日に渡り、北方子供鬼太鼓と新穂中央青年会の鬼太鼓が見られる。どちらも能の要素を取り入れた「潟上型」鬼太鼓で2匹の獅子が絡む。2日目の夜、天満宮前で提灯灯りの下、青年会の迫力ある本式の舞が披露される。
青野まつりの鬼太鼓
青野まつりの鬼太鼓は、豆まきの翁・太鼓打ち・青鬼・赤鬼で構成。鬼は、舞わないで立っているのが特徴。鬼にちょっかいを出す豆まきの仕草に注目。
達者まつりの鬼太鼓と獅子
達者の鬼太鼓は、相川地区に見られる豆撒きの翁が舞う豆まき型の鬼太鼓の中でも唯一、翁の他に警固の長刀と棒を持った武者が、向かい合って武術を演じる。
徳和まつり(秋)の鬼太鼓と大獅子
徳和集落の8つの集落で行う秋のまつりで、浅生集落から鬼太鼓、他の集落から大獅子が出る。鬼太鼓は、片足を上げて踊る「一足型」が特徴。江戸時代末期に伝わり、鉱山の坑夫が金を掘る姿を舞踊化したともいわれる。
宮浦まつりの鬼太鼓
鬼の舞は、能の要素を取り入れたもので、飛び跳ねたりしない静かな舞が特徴。太鼓前での獅子との攻防が見どころ。一宮神社は、承久の変で佐渡へ流された順徳上皇の第一皇女・慶子皇女ゆかりの神社。
椿まつりの鬼太鼓
椿の鬼は、赤面の雄、赤面の雌の阿吽一対。衣装に特徴があり、オレンジや赤の生地で花柄、モンペは雄がえんじ色、雌が紺色でチェック柄。戦後、集落で家の布団の生地などを持ち寄って縫い、復活させた。
大倉まつりの芸能
太鼓や薙刀、棒振り、箱馬、豆まき、獅子、流鏑馬など多彩な芸能が楽しめる。太鼓は、片足を上げながら打つ「一足型」で相川鬼太鼓の原型ともいう。豆まきは、赤鬼が枡と柿を持って黒鬼をからかうように舞う。
大野まつりの鬼太鼓
新穂・大野集落にある日吉神社の例祭に奉納される鬼太鼓は、潟上型で2匹の獅子とのからみに見応え。雌の白鬼は、大地を蹴り、激しく飛び跳ねながら舞い、雄の黒鬼は、地を這うように舞う。
柿野浦まつりの鬼太鼓
佐渡の鬼太鼓で唯一、前浜型と潟上型の2種類の舞が見られる。山を越えれば潟上型の新穂へ。どちらも切れのある力強い舞が特徴。潟上型を「いさましいところ」、前浜型を「かわいいところ」とリクエストする。
大浦まつりの芸能
相川地区の祭りでよく見られる豆まき型鬼太鼓。翁と武者姿で長刀と棒をもった2人(棒つき)、太鼓、笹竹を持ってお花(ご祝儀)を披露する人(花よみ)で構成。一日かけて集落内を威勢よく門付けしてまわる。
莚場まつりの鬼太鼓
赤鬼と青鬼が向かい合って舞う前浜型鬼太鼓。鬼のほかに、頬に赤い紅を塗った艶やかな衣装の子供の舞手(打ち子)や、進行役でご祝儀を披露する鼻切面をつけたローソも加わり賑やかに舞う。
舟下まつりの鬼太鼓
舟下の鬼太鼓は、能の要素を取り入れた舞が特徴の潟上集落の鬼太鼓に、独自の洗練された舞を加えている。鬼太鼓の名を全国的にした。口を閉じた吽の黒鬼、口を開けた阿の白鬼の阿吽一対の鬼に対し2匹の獅子が絡む。
湊まつり
両津湊集落の八幡若宮神社の例祭。大人と子供の鬼太鼓、獅子舞、芸山車に、下が派、各種神輿もある。祭りを終わらせたくない若衆が、境内入り口の鳥居前で神輿を止めようと押し合う「ねり神輿」が名物。
真木まつりの鬼太鼓
阿吽一対の鬼(雄・雌)が交互に舞う潟上型で、すり足など能の舞を取り入れた舞。昭和50年の復活以降、近隣の集落に鬼太鼓がなかったころは、祭りの日に頼まれて舞っており、下久知集落の鬼太鼓に伝播。
貝塚まつりの鬼太鼓
能が盛んだった貝塚集落の鬼太鼓は、新穂地区の鬼太鼓をベースに能の要素を強く取り入れた、静を中心とした舞となっている。潟上型。前に進んだ鬼が再び戻って太鼓の下に入る舞があるのが特徴。
石田まつりの鬼太鼓
能の所作を鬼の舞に取り入れた、阿吽一対の鬼が交互に舞う「潟上型」鬼太鼓。鬼は赤鬼と青鬼。手に持ったバチを細かく動かすところが特徴。獅子は舞にはからまない。
岩首まつりの鬼太鼓
二匹の鬼が組になり、向かい合って舞う前浜型。鬼以外に鮮やかな衣装にたすき掛けの助打ちも舞に加わり、一軒の家で何度も舞う。
住吉まつりの鬼太鼓と樽囃子
50年前に地元の有志により始められた住吉の鬼太鼓は潟上型。子供から大人までが参加し、港町らしい荒々しい動きが特徴。近年は、女性による樽囃子が披露される。息のそろった高速打ちが見どころ。
徳和まつり(春)
鬼太鼓は相川鉱山の抗夫が金を掘る姿を舞に取り入れたのが特徴で、オスメスの鬼が薙刀やバチを持ち片足をあげて舞う。「木遣り」が10番まで唄われる中、大獅子が時間をかけて石段を上る様は見応えがある。
浜河内まつりの鬼太鼓
二人の鬼が向かい合って舞う前浜型鬼太鼓。門付けでは、各家でお花(ご祝儀)がいくつも出され、その数だけリクエストに応じて、多様な鬼の組み合わせで舞う。大獅子に頭をかんでもらうと一年健康に過ごせるという。
羽吉まつりの鬼太鼓
羽吉まつりは、両津羽吉の駒坂、馬場、吉住、野町の4集落から2組の鬼太鼓が出る羽黒神社の例祭。潟上型。上り旗といっしょに多くの「さるぼぼ」が飾られる。
泉まつりの鬼太鼓・流鏑馬
神社の祭礼は夏だが、鬼太鼓の集落の家々への門付けは春に行われる
上横山まつりの鬼太鼓
鬼太鼓は、能の要素を取り入れた潟上型で、大人の舞に加え、後継者育成のため子供の舞もある。また、潟上型では珍しい2人の鬼が向かい合って舞う組おどりも見られる。
中興まつりの鬼太鼓と流鏑馬
中興集落内の3つの地域からそれぞれ鬼太鼓が出て各家を門付け。それらが夕方に中興神社に集まり競演するところが見どころで、正式な舞が見られる。子どもは、鬼に頭をなでてもらうと一年、健康過ごせるとか。
相川まつりの御太鼓
佐渡金銀山で栄えた旧相川町の7つの集落の例祭で、大工町の太鼓組の御太鼓が登場する。太鼓組は裏太鼓、豆まきの翁、長刀、棒、七つ役、提灯で構成され、烏帽子をかぶった豆まきの翁は、升と柿を持って舞う。
二宮まつりの鬼太鼓
能の所作を鬼の舞に取り入れた潟上型鬼太鼓。鬼は赤鬼と青鬼。太鼓のリズムは金井新保の鬼太鼓の裏打ちに似た軽快さが特徴。
後尾まつりの鬼太鼓
佐渡の鬼太鼓の中で、唯一、天狗の面をつけた鬼(天狗)が登場して舞う。天狗の舞は、鬼の舞を変化させて舞っても良いとされていて、時には、他の鬼の舞の最中に乱入したり、太鼓を叩いたりもする。
多田・黒根まつり
腰に「大将」と呼ばれる男根を模した木の棒をぶら下げたロウソが、祭りの仕切り役で、門付けでのご祝儀披露や口上を述べ、次に打つ鬼を指名する。夕方の「神輿のお迎え」で、二集落入り乱れての鬼打ちがみどころ。