住所
〒952-2226 新潟県佐渡市南片辺189地図情報をLINEに送る
バス
海府線 「南片辺」下車海府線:時刻表
佐渡市相川地区にある海岸沿いの集落、南片辺集落には裏太鼓のリズムにあわせ子ども達が片足をあげて舞う御太鼓、棒や長刀、そして3匹の獅子が舞う、獅子の芸能が継承されています。
この芸能が演じられるのが集落の鎮守、白山神社の例祭4月15日と前日の宵宮です。
宵宮での芸能は、境内に作られた土俵の中で行われます。
最初に奉納される御太鼓は、「小木太鼓」「昔太鼓」「かわら太鼓」「そう太鼓」の四つの演目で構成されていて、それぞれ表太鼓の所作や裏太鼓のリズムが違います。
大人の裏太鼓にあわせ、たすき掛けの子供らが表の太鼓に歩み寄り片足をあげて、バチで太鼓を打ちます。
続いて棒、なぎなたが演じられ、武術の一対一の真剣勝負のような取り組みに会場は、はりつめた空気に包まれます。
そして最後に奉納されるのが、獅子です。衣装の支度をする、獅子宿から御太鼓役の迎えで、提灯の灯りを先導に神社に向かいます。
3匹の獅子は、白装束で、雄と雌は頭に角があり、子獅子にはありません。
雄は頬垂に描かれている桜模様が青、雌と子獅子は赤です。
三匹獅子は、地方の歌にあわせ腰に付けた直径25センチほどの太鼓を叩きながら土俵の外を向いたり内側を向いたりして、ゆっくりと舞います。
地元ではこの太鼓を叩く音から「デントン獅子」とも呼んでいます。
霧につつまれ見えなくなった子獅子を親獅子が必死に探すというストーリーは島内の他の集落の小獅子舞などと同じです。
獅子になれるのは、昔から集落に住んでいる長男とされてきました。
15日の本祭りには、獅子を除き御太鼓、棒、長刀が集落の家々を門付けして回ります。
天王まつりの鬼太鼓
この集落の鬼太鼓は、江戸時代に能太夫が鬼舞に能の動きを取り入れた振り付けで、牛尾神社に奉納したとされている。この振り付けは、佐渡の鬼太鼓の6割が取り入れている「潟上型」の始まりとされている。
春駒
豊作や大漁を願う予祝として正月に門付けを行う芸能。かつては全国で行われていたが、現在はわずか数ヶ所に。木製の馬の首型を腰につけ馬にまたがったような形で舞う男春駒と、馬の首を手に持って舞う女春駒がある。
新穂天神まつりの鬼太鼓
2日に渡り、北方子供鬼太鼓と新穂中央青年会の鬼太鼓が見られる。どちらも能の要素を取り入れた「潟上型」鬼太鼓で2匹の獅子が絡む。2日目の夜、天満宮前で提灯灯りの下、青年会の迫力ある本式の舞が披露される。