住所
〒952-0014 新潟県佐渡市両津湊213地図情報をLINEに送る
バス
本線 「佐渡市両津支所」下車 徒歩1分本線:時刻表
車
両津港から車で約1分駐車場あり
佐渡市両津湊集落にある八幡若宮神社の例祭で5月4日が宵宮、5日が本祭です。(子供の成長を願って昭和後期に祭の日をこどもの日に変更)
祭りは、湊若松会が主体となって行われており、大人と子供の鬼太鼓、獅子舞、芸山車、下り派、各種神輿などが町内を門付けしてまわります。
午前10時から、本神輿が宮司と巫女とともに神社を出発し町内を回りお祓いを行う他、下り羽、女組神輿、子供樽神輿も元気よくまわります。
巫女は神輿の前で「佐渡神楽」の「神明神楽」、「三宝神楽」、「五段神楽」を舞います。
一日かけ町内をまわった本神輿は午後8時からは、神社に戻るための名物「ねり神輿」が行われます。神社に帰ろうとする神輿を、祭りを終わらせたくない若衆によって境内入口の鳥居前で止められ何度も押し戻されます。ねり神輿は木遣り唄が歌われる中、およそ2時間に渡って行われ、無事、神輿が鳥居を通過すると見物者らから拍手と歓声がわきおこります。
湊まつりの門付け芸は、昔は、町内会ごとに分けられていて鬼太鼓が9番組、獅子が7番組ほかというようになっていました。しかし、人手不足などの事情から昭和50年代には、若松会を結成し、芸能をまとめて仕切るようになりました。後衛者育成のために子供鬼太鼓をつくり小学一年生から祭りに参加できるようになったのもこのころです。鬼太鼓は、阿吽一対の鬼が交互に舞う「潟上型」で、舞に能の要素を取り入れ静と動の動きがあるのが特徴です。太鼓と裏打ちは、鬼山と呼ばれる山車に乗って町内をまわります。湊まつりには鬼山が2山出て東と西側に別れて門付けします。鬼太鼓には、基本、獅子はつかず、提灯をもった2人が鬼を誘導したりして場を盛り上げます。平成の終わりころからは、獅子が復活し、所々で獅子が鬼にからむ勇壮な舞が見られます。
鬼の雄と雌の舞には違いがあり、雌は舞の終盤に太鼓の前で後ろに反り返って太鼓を打つシーンが見どころです。
また、2組の鬼山が門付けの途中で出会う場所や千秋楽の鳥居前での舞では、それぞれの鬼同士が舞を競い合う勇壮な「組踊り」が見られます。
4日の宵宮では、子供鬼太鼓が奉納されます。
新町まつりのたかみ獅子
「たかみ」とは、竹や藤づるで編んだ農具(藤箕)。米などの穀物をふるい殻や塵を取り除く。「たかみ」を上下に重ねると獅子頭に見えることから作られたという。獅子には10人の男が入り威勢良く門付けしてまわる。
真木まつりの鬼太鼓
阿吽一対の鬼(雄・雌)が交互に舞う潟上型で、すり足など能の舞を取り入れた舞。昭和50年の復活以降、近隣の集落に鬼太鼓がなかったころは、祭りの日に頼まれて舞っており、下久知集落の鬼太鼓に伝播。
赤泊乙まつりの鬼太鼓
鬼太鼓は「前浜型」で大人と子供の舞がある。昭和30年代に3種類の舞方がある筵場集落の鬼太鼓から「中式」の舞を習って取り入れた。他の集落よりテンポが速い。10人ほどの大獅子も2匹出る。