住所
〒952-1324 新潟県佐渡市中原629地図情報をLINEに送る
バス
赤泊線 「鍛冶町中原」下車 徒歩3分赤泊線:時刻表
佐渡市佐和田地区、中原集落にある若一王子(にゃくいちおうじ)神社の例祭は、6月8日に行われ、早朝から鬼太鼓が、中原と鍛冶町集落を門付けにまわります。
ここの鬼太鼓は、相川から伝わった豆まき型で、豆まきの翁、赤と青鬼、太鼓で構成されます。鬼太鼓を行うのは、中原と鍛冶町集落の青年らでつくる伝統舞保存会です。
鬼太鼓と言っても、舞うのは、豆まきの翁で、2体の鬼は長刀や棒を持ってその前に立っています。翁は、烏帽子 素襖姿でその背中には、鶴と八葉矢車(はちようのやぐるま)が染め出されています。
翁の舞の動きには「三段跳」「八の字」「三歩」「角隠し」「二歩」「大暴れ」「ダーホイ」と名前が付けられて、この組み合わせと回数をきっちりと行うのを「正調」といいます。
正調は、神社やお旅所、鍛冶町の通りなど決められた特別な場所で舞われます。
各家への門付けでは、翁がこの動きの中からいくつかを組み合わせて舞います。太鼓は、青年らが表と裏で叩きます。
翁の「ダーホイ」の掛け声で太鼓のリズムが変わりますが、豆まき型の鬼太鼓で翁が声を発するのは珍しいです。
翁は手に升と木で作ったナスを持って舞い、途中、前に立っている青鬼をからかいます。青鬼は、翁のからかいを邪魔そうにしながらも堪えています。
舞の最後に、翁が青鬼の背中をつつくと、青と赤の鬼が長刀などを振りかざして前に進み、門付けでは鬼が家の玄関まで入っていきます。
祭り当日は、鬼太鼓のほか、神輿や下がり羽が集落内をまわります。かつては、二匹の獅子も門付けに回っていましたが、現在は鍛冶町通りのみで見られます。
また、昭和の終わりころまでは、八日会による芸山車が出て舞踊などを披露していました。
柿野浦まつりの鬼太鼓
佐渡の鬼太鼓で唯一、前浜型と潟上型の2種類の舞が見られる。山を越えれば潟上型の新穂へ。どちらも切れのある力強い舞が特徴。潟上型を「いさましいところ」、前浜型を「かわいいところ」とリクエストする。
宵の舞(相川音頭流し)
江戸時代に佐渡金銀山と佐渡奉行所を結んだメインストリート「京町通り」で、日没後にぼんぼりに火がともると、島内外から参加した民謡愛好者が浴衣に編み笠姿で、生の演奏と哀愁をおびた歌にあわせ踊り流す。
五所神社の御田植神事
新潟県無形民俗文化財に指定されている佐渡市の五所神社の御田植え神事は、その年の豊作を祈願する予祝芸能である。田起こしから田植までの所作を7つの儀式に。神事に楽人の演奏が付くのは佐渡ではここだけ。