住所
〒952-0112 新潟県佐渡市新穂舟下66地図情報をLINEに送る
バス
南線 「新穂小学校前」下車 徒歩0分南線:時刻表
車
両津港から車で約15分駐車場なし
佐渡市新穂地区の大野川流域の新穂舟下集落の鎮守、日吉神社は、新穂地区にある4つの日吉神社のうちのひとつで、4月13日に例祭が行われています。
祭りに神社に奉納され各家を門付けするのが鬼太鼓で、鬼の舞に2匹の獅子がからむのが特徴です。
舟下の鬼太鼓は、能の要素を取り入れた舞が特徴の潟上集落の鬼太鼓に、独自の舞を加えたもので、その洗練された舞は、昭和5年に東京の日本青年館で開かれた「第五回郷土舞踏と民謡の会」において絶賛を博し、佐渡の鬼太鼓の存在が全国に知れわたるきっかけをつくりました。
鬼面は、阿吽一対で、はじめに舞うのが口を閉じた吽の黒鬼、次に口を開けた阿の白鬼が舞います。黒鬼はシカミ面、白鬼はべシミ面で能の影響を受けた面が特徴です。
鬼は裏太鼓の力強いリズムにあわせて舞い、途中、二匹の獅子がからみ、鬼に太鼓をうたせまいとします。鬼は、獅子をはらいのけ太鼓を打とうとする、その攻防がみどころです。
集落内を一日かけて門付けしたあと夕方、神社で正式な舞を奉納します。そして、二基の神輿とともに本社となる山王さん日吉神社に向かい、提灯の灯りの下、舞を奉納します。
【資料】
「島国と唄」に紹介された舟下の鬼太鼓。
佐渡には120を超える鬼太鼓がある。それぞれ集落独自の鬼太鼓を継承している。その鬼太鼓の名を全国的にしたのが舟下の鬼太鼓だろう。
大正12年佐渡を訪れた日本の音楽の権威、田辺尚雄に舟下の鬼太鼓を見せたところ妙技だと気に入られ、東京の日本青年館で開かれた「第五回郷土舞踏と民謡の会」に招かれ絶賛を博した。
春駒
豊作や大漁を願う予祝として正月に門付けを行う芸能。かつては全国で行われていたが、現在はわずか数ヶ所に。木製の馬の首型を腰につけ馬にまたがったような形で舞う男春駒と、馬の首を手に持って舞う女春駒がある。
チョボクリ
江戸時代に関西で始まった大道芸が、佐渡の山間の集落に伝わった。地方の歌に合わせ、立ち方が黒の破れ衣に一文字笠、腰には一升徳利で滑稽に舞う。今では地域活性化のために始まった大崎そばの会で恒例の出し物に。
柿野浦まつりの鬼太鼓
佐渡の鬼太鼓で唯一、前浜型と潟上型の2種類の舞が見られる。山を越えれば潟上型の新穂へ。どちらも切れのある力強い舞が特徴。潟上型を「いさましいところ」、前浜型を「かわいいところ」とリクエストする。