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佐渡芸能の歴史

大獅子解説:山本修巳  
(郷土史家、佐渡市文化財保護審議会会長、「佐渡郷土文化」主宰)

佐渡の大獅子は、越後側の対岸の集落の祭りに多く見られます。

大獅子は、伊勢信仰による大神楽からきたものとみられ、十人近い大人が弓形の竹骨で支える麻布の胴体に入り、伊勢音頭や木遣りを唱いながら、門付して練り歩きます。

先頭の人が大きな獅子頭を操り、玄関口で口を開閉して打ち鳴らし家内安全、無病息災を祈ります。また、家族の頭を噛んだりもします。

大獅子が出る祭の見どころは、集落の門付けを終えた獅子が神社に戻る際に、石段を、祭りの終わりを惜しむかのように、長い時間かけて登る「練り上げ」(右写真)です。
獅子は、伊勢音頭や木遣り唄にあわせ頭を振りながら、長い石段をゆっくりと登っていく姿は、祭りのフィナーレとして人々の心に残ります。

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