住所
〒952-2132 新潟県佐渡市戸地838地図情報をLINEに送る
バス
海府線 「戸地」下車海府線:時刻表
車
両津港から車で約90分小木港から車で約90分
赤泊港から車で約90分
駐車場なし
佐渡市相川地区の海岸沿いにある戸地集落。10月19日の熊野神社の例祭には獅子、豆まきの翁が舞う太鼓、が門付けに回ります。
中でも佐渡でここにしかない芸能、「神道白刃」は、集落の人たちが武術を長く忘れることのないようにと武技の形に鬼太鼓の舞姿を取り入れ祭りに披露しているものです。
祭り当日は、羽織袴姿の男性がそれぞれ武具を持ち、お神酒、短刀、塩を持った「三宝」という役の仕切りで、一対一で演武を披露します。
武具は、小薙刀、大薙刀、半棒、大棒、陣鎌の五種類があり、その組合わせで54もの組技があります。
襷と鉢巻の色を赤と白に分け、赤が「切り」といって切りかかる役、白が「受け」と言って受ける役で、演武中に危険を伴うので役者は始めからどちらか片方の役しか覚えないことになっています。
足や体の運び、半身の構え、体のこなし方など芸能といえども気合が入った真剣勝負をみせてくれます。
日も沈み、昔、武術を教える道場があった家の前で、すべての演武を披露し、門付けをしめくくります。中でも陣鎌の演武で、相手の刀に鎖を巻き付け奪い取る場面は見どころのひとつです。一度で技が決まらないこともあり、その場合は決まるまで何度でもやり直します。
このほか、当日は、オスメス2匹の獅子や太鼓が門付けしてまわり、祭りを盛り上げます。獅子は赤がオス、青がメスで玄関前で交差しながら頭を7回、5回、3回と打ちます。
太鼓は御太鼓とも呼ばれ豆まきの翁が太鼓に合わせて踊ります。太鼓に使われるバチは昔から科の木と決まっていて、毎年木を伐り新たに作ります。戸地など外海府方面は科の木の良質な産地で、その樹皮の繊維は布を織ったり、漁船用のロープや網を作ったりするのに使われ、江戸時代は雑税として納められていました。また佐渡においては獅子頭の材として多く使われています。
片野尾歌舞伎
明治の初めに、佐渡に住みついた旅役者から芸を教わったのが佐渡の歌舞伎の始まり。片野尾歌舞伎は、大正15年に始まり神社の例祭に奉納されてきたが、戦争や役者不足などで何度も中断したが復活。
一ノ宮まつりの大獅子
10人ほどの男衆が入って各家を門付けしてまわる羽茂飯岡集落の大獅子。獅子は雌獅子だがやんちゃで、途中、家と家の間を移動する際、道路を使わず田んぼの中や川の中を渡る。大きく体をくねらせながら邪気を払う。
稲荷町の小獅子舞
桜の柄の幕の「雄じし」、鹿の角に紅葉の柄の幕の「雌じし」、鏡と鶴亀の柄の幕の「子じし」の三匹による踊り。しし頭の毛にはスガモと呼ばれる海草を泥で酸化させたものを使い、毛がよくなびくように椿油を塗る。