住所
〒952-0003 新潟県佐渡市椿261地図情報をLINEに送る
バス
内海府線 「椿」下車内海府線:時刻表
4月29日は、佐渡市両津地区椿集落にある荒崎神社の例祭で、朝から鬼太鼓と獅子が集落内を門付けしてまわります。
この集落の鬼太鼓は、近隣の玉崎集落からなど習い明治42年に鬼太鼓組が結成。昭和30年代に若手の減少などでしばらく途絶えていましたが、
昭和59年(1984)に復活しました。
鬼は赤面で髪が黒いのが雄、赤面で髪が白いのが雌です。
舞は、能の舞いの所作を取り入れた潟上型で、獅子はからまず提灯持ちが2人付きます。鬼は提灯の灯りに引かれるかのようにゆうたりと舞いますが、
太鼓のリズムが遅バチから速バチに変わると鬼の動きも速くなります。途中、手をぐるぐる回すのも特徴です。
太鼓の途中手をぐるぐる回すのが特徴です。
また、鬼の衣装にも特徴があり、潟上型鬼太鼓の衣装の柄は一般にウロコ模様、巴、輪宝などが一般的に使われていますが、椿の鬼は、オレンジや赤の生地で花柄、
モンペは雄がえんじ色、雌が紺色でチェック柄です。戦後、鬼太鼓を復活する際、生地が手に入りにくかったため、家の布団の生地などを持ち寄り集落の方が縫ったからだそうで、
今もそれが受け継がれています。
門付けでは、獅子二匹が先に家の玄関で舞って露払いをしたあと、鬼太鼓が舞います。鬼は雄雌の鬼が交互に舞います。
この舞は、相川の高千方面の鬼太鼓に影響を与えています。
住吉まつりの鬼太鼓と樽囃子
50年前に地元の有志により始められた住吉の鬼太鼓は潟上型。子供から大人までが参加し、港町らしい荒々しい動きが特徴。近年は、女性による樽囃子が披露される。息のそろった高速打ちが見どころ。
貝塚まつりの鬼太鼓
能が盛んだった貝塚集落の鬼太鼓は、新穂地区の鬼太鼓をベースに能の要素を強く取り入れた、静を中心とした舞となっている。潟上型。前に進んだ鬼が再び戻って太鼓の下に入る舞があるのが特徴。
大膳神社の奉納能
大膳神社の能舞台は、佐渡に現存する35の能舞台の中で最も古く、茅葺き、寄棟造。佐渡で能に携わる人たちの多くはプロではなく、それぞれ仕事をしながら能の研鑽に努めている。演能のシテ方は、今は全て宝生流。