住所
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バス
横宿線 「長畝」下車 徒歩5分横宿線:時刻表
新穂長畝集落にある気比神社の例祭である4月15日には、鬼太鼓が奉納されたあと集落内の家々を一日かけて門付けしてまわります。この集落の鬼太鼓は、昭和の初めころに青年会が、近くの舟下集落から鬼太鼓を習って始めたということです。戦時中に一時休止となった以外は受け継がれてきていて令和元年には保存会が結成されました。舞は、阿吽一対の鬼が交互に舞う「潟上型」で、獅子はつきません。舞には、能の所作が取り入れられていて、鬼は基本すり足で、足の裏を見せないというのが特徴です。集落では鬼太鼓を通じて住民の交流を深めることに重点をおいています。このため、鬼の舞手を毎年、1人は新しい人を迎え入れること、門付けでは、108軒の家をまわる際には、車などは使わず太鼓をかついで歩いてまわること、その家が空き家であっても鬼を舞うということが決まりになっています。
鬼は黒の髪が雄、白の髪が雌で、面は厚みがあって重いのが特徴です。舞は、省略無しの本式のほか、少し省略した略式、主に門付けで舞うものの3つがあります。神社では、本殿の前、お堂の前などで本式の舞が奉納されます。鬼太鼓が受け継がれる中で、舞方や太鼓の打ち方が少しずつ変わってきているところがあるため、青年会では、長老に話を聞きながら、始めたころの鬼太鼓に戻していく活動もすすめています。
舟下まつりの鬼太鼓
舟下の鬼太鼓は、能の要素を取り入れた舞が特徴の潟上集落の鬼太鼓に、独自の洗練された舞を加えている。鬼太鼓の名を全国的にした。口を閉じた吽の黒鬼、口を開けた阿の白鬼の阿吽一対の鬼に対し2匹の獅子が絡む。
徳和まつり(秋)の鬼太鼓と大獅子
徳和集落の8つの集落で行う秋のまつりで、浅生集落から鬼太鼓、他の集落から大獅子が出る。鬼太鼓は、片足を上げて踊る「一足型」が特徴。江戸時代末期に伝わり、鉱山の坑夫が金を掘る姿を舞踊化したともいわれる。
上横山まつりの鬼太鼓
鬼太鼓は、能の要素を取り入れた潟上型で、大人の舞に加え、後継者育成のため子供の舞もある。また、潟上型では珍しい2人の鬼が向かい合って舞う組おどりも見られる。