住所
〒952-1583 新潟県佐渡市相川鹿伏地図情報をLINEに送る
バス
本線 「相川下戸」下車 徒歩10分本線:時刻表
江戸時代から昭和にかけて佐渡金銀山で栄えた佐渡市相川地区。
10月19日は、善知鳥七郷と呼ばれる旧相川町の七つの集落の総鎮守、善知鳥(うとう)神社の例祭で相川祭りとも呼ばれています。
この祭りに登場するのが、大工町の太鼓組の御太鼓。
前日18日の宵宮は、大工町から京町を門付けしてまわります。
太鼓組は裏太鼓、豆まきの翁、警護役の長刀と棒、表太鼓をたたく子供の七つ役、そして提灯持ちで構成されています。
烏帽子をかぶった豆まきの翁は、升と柿を持って踊り、その所作や回数で三度まき、五度まき、七度まきと呼ばれる舞があります。
鶴と松が描かれた素おうを着て烏帽子をかぶった豆まきの翁は、枡と柿を持ち前かがみとなって腕を交互に振り上げながら正面の提灯持ちのところまで進み、枡を置いたあと向きを変えて元の位置まで同じ所作で戻ります。これを何度か繰り返しますが、家々の門付けや神社の拝殿では三回(三度まき)、神輿の前や御旅所では五回(五度まき)、善知鳥神社から神輿出発の儀式である注連縄切りの時は七回(七度まき)となります。そして最後に翁が枡を持って飛び上がると、薙刀と棒遣いが、棒を三~4回振り回します。これらを称して「七五三の舞」といいます。
太鼓は、裏を打つのが半纏を着た中学生から大人で、二尺あまりのバチを持って力いっぱいにたたきます。また、表は七つ役と呼ばれる子供七人がたたきます。七つ役は、上級者の二人が「たっつき」、その下の五人が「白鳥」と呼ばれています。
門付けなどでは、七つ役以外の子供たちも叩きますが、神社や御旅所など重要な場所では七つ役のみで行います。表太鼓は、翁の舞の動きを見ながら「ヤァ」と威勢の良い掛け声をかけ、それをきっかけに裏太鼓のリズムも変わります。
また提灯持ちは、太鼓より先回りし門付けする家の前で提灯を持って待ちます。
19日の本祭りでは、善知鳥神社に舞を奉納したあと長刀が鳥居に張られた注連縄を勢いよく切り、町内を門付けしてまわります。
椿まつりの鬼太鼓
椿の鬼は、赤面の雄、赤面の雌の阿吽一対。衣装に特徴があり、オレンジや赤の生地で花柄、モンペは雄がえんじ色、雌が紺色でチェック柄。戦後、集落で家の布団の生地などを持ち寄って縫い、復活させた。
稲荷町の小獅子舞
桜の柄の幕の「雄じし」、鹿の角に紅葉の柄の幕の「雌じし」、鏡と鶴亀の柄の幕の「子じし」の三匹による踊り。しし頭の毛にはスガモと呼ばれる海草を泥で酸化させたものを使い、毛がよくなびくように椿油を塗る。
チョボクリ
江戸時代に関西で始まった大道芸が、佐渡の山間の集落に伝わった。地方の歌に合わせ、立ち方が黒の破れ衣に一文字笠、腰には一升徳利で滑稽に舞う。今では地域活性化のために始まった大崎そばの会で恒例の出し物に。