住所
〒952-0504 新潟県佐渡市羽茂本郷(草苅神社)地図情報をLINEに送る
バス
小木線、前浜線 「羽茂商工会前」下車 徒歩0分小木線:時刻表
前浜線:時刻表
新潟県最大のおけさ柿の産地として知られる佐渡市羽茂地区には、県の無形民俗文化財に指定されている「大神楽舞楽」が寺田集落と村山集落で伝えられています。
大神楽舞楽には、男根に似せた木の棒を持って舞う「つぶろさし」という主役の男が登場することから、この芸能自体を近年「つぶろさし」の名称で呼ぶ人が多くなりました。
この二つの集落のつぶろさしが見られるのが6月15日の羽茂まつりです。
寺田集落のつぶろさしは「太神楽」といい、菅原神社に奉納してから門付けに回ります。登場するのは、男面をつけ男根をもった、つぶろさし、女面をつけ竹の楽器ササラをすりながら、つぶろさしにせまる美女役の「ササラすり」、お金をちらつかせながら色気でせまる顔をかくした女性役「銭太鼓」です。また、途中に神主役が天照皇大神宮の化身とされる獅子を起こして舞うのが特徴です。
性的要素が強いこの舞は、人間の旺盛な性欲を作物などに感染させ豊作を促すもので、このような行為を感染所作(かまけわざ)と言います。
一方、村山集落では「鬼舞・つぶろさし」といい草刈神社で奉納した後門付けに回ります。初めに金棒で悪魔をはらう青鬼と、チラシ棒で邪気を払う赤鬼が笛と太鼓のリズミにあわせ軽快に舞うのが特徴です。
そのあとに、男性役のつぶろさしと女性役のササラすりが登場し二人のユーモラスな舞が披露されます。
また、平成24年(2012年)に復活した飯岡集落のつぶろさし「妹背神楽」も羽茂祭りで見ることができます。こちらは最初に猿田彦の舞があるのが特徴で、そのあとに、つぶろさしとササラすり、銭太鼓、獅子の舞があります。
真木まつりの鬼太鼓
阿吽一対の鬼(雄・雌)が交互に舞う潟上型で、すり足など能の舞を取り入れた舞。昭和50年の復活以降、近隣の集落に鬼太鼓がなかったころは、祭りの日に頼まれて舞っており、下久知集落の鬼太鼓に伝播。
住吉まつりの鬼太鼓と樽囃子
50年前に地元の有志により始められた住吉の鬼太鼓は潟上型。子供から大人までが参加し、港町らしい荒々しい動きが特徴。近年は、女性による樽囃子が披露される。息のそろった高速打ちが見どころ。
新町まつりのたかみ獅子
「たかみ」とは、竹や藤づるで編んだ農具(藤箕)。米などの穀物をふるい殻や塵を取り除く。「たかみ」を上下に重ねると獅子頭に見えることから作られたという。獅子には10人の男が入り威勢良く門付けしてまわる。