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天王まつりの鬼太鼓てんのうまつり

開催日

6月12,13日

開催地

潟上集落 牛尾神社、吾潟集落

→アクセス

天王まつりの鬼太鼓天王まつりは、加茂湖の南側、新穂潟上の丘陵地の森にある牛尾神社の祭礼で、毎年、6月12日に前夜祭、13日に本祭が行われます。
氏子は新穂潟上と吾潟の2つの集落で、祭り当日は、それぞれの集落から鬼太鼓が出て各家を門付けします。また、前夜祭では、神事能とともに2集落の鬼太鼓が奉納されます。

天王まつりの鬼太鼓この集落の鬼太鼓は、享保年間(1716~36)に新穂潟上の佐渡宝生流宗家第十代太夫の本間右宗清房が、鬼の舞に能の舞い方を取り入れて氏子に指導し、牛尾神社の祭礼で奉納したのが始まりとされています。
その舞には、随所で能の摺り足の所作などが見られ現在、佐渡のおよそ120ケ所で行われている鬼太鼓の、およそ6割が、この集落の鬼太鼓の舞方を取り入れたもので、いわゆる「潟上型」の始まりとされています。
また、太鼓は、同集落の関口六助が安政年間(1850~60)に信濃や祇園で習ってきたものを、代々研鑽してきたと言われており、鬼の舞いに合わせた「しだら打ち」(常に一定のリズムを刻む太鼓の地打ち)が特徴です。

天王まつりの鬼太鼓当日の例祭では、2組の鬼太鼓が神社にあつまり、それぞれの舞を奉納したあと、神輿とともに御旅所などをまわります。
潟上集落の鬼太鼓は、午前6時から大佐渡側と小佐渡側に分かれて2組で集落内を日が暮れるまで門付けします。その内の一組の雌の鬼の面に、能に用いられる般若面(島内では珍しい)が使われています。
また、過去に鬼太鼓を盛り上げるために獅子を取り入れたこともありましたが、不幸が続いたことから中止となったという云われもあります。
現在は、潟上誠心会により伝承されています。

天王まつりの鬼太鼓一方、吾潟集落の鬼太鼓は、午前6時から集落センターから打ち出し、日が暮れるまで集落内を門付けします。
途中にある鬼面を寄贈した家(北見家)を代々、面宿と呼び、休憩の際に、鬼面をこの家の床の間に祀る習慣が残っています。
その昔から使われていた名工作の鬼面は、現在、佐渡博物館に保管されています。
鬼の舞は、畳一枚分の広さで舞えと言われてきているように、飛び跳ねるような大きな動きはありませんが、見得を切るような振りが特徴です。
現在は、吾潟鬼保存会により伝承されています。

天王まつりの鬼太鼓祭りでは鬼太鼓の他に、例大祭が行われる神社の拝殿で佐渡神楽(巫女舞、男舞)が見られる他、三年に一度、子供たちによる「下り羽」も奉納されます。

みどころ

祭りでは、二つの集落の鬼太鼓が見られる。

アクセス

住所

〒952-0103 新潟県佐渡市新穂潟上2532

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バス

南線 「天王下」下車 徒歩10分
南線:時刻表

両津港から車で約10分
駐車場あり5台

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