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大久保の田遊び神事おおくぼのたあそびしんじ

開催日

1月3日

開催地

畑野地区大久保集落 白山神社

→アクセス

大久保の田遊び神事田遊び神事は、年の始めに田仕事を模擬的に演じて稲の豊作を祈る予祝行事で、佐渡市では、現在3つの集落に残っています。
そのうちのひとつ、畑野地区大久保集落の白山神社の田遊び神事は、毎年、1月3日の夕方に行われていて1961年(昭和36年)に新潟県の無形民俗文化財に指定されています。
神事は、田仕事を取り仕切る大屋と隠居役のほか田植えなどを手伝う田人役の6人のあわせて8人の氏子が務めます。かつては、田人は氏子の中で厄年を迎える男が務めていました。
参加者は、午後から集落センターに集まり裃、袴姿に着替えたあと、前日についた餅を切って鍬の柄をさして餅鍬を作ります。

大久保の田遊び神事支度が整うと、下駄をはき餅鍬を肩にかついで、神社へと向かい、社殿前の広場にある餅焼き石の上で、豆がらを焚いて、餅鍬の先に焼きを入れます。

そのあと社殿にあがり、畳をロの字に敷いた中の板の間を田んぼにみたて、神事が始まります。
大屋が苗代の場所を決めて種をまいたり、隠居が、田回りをして水の管理などをしたあと、田人とともに田起こしや苗取りなど田植えの準備を、即興のセリフを交えながら進めていきます。

大久保の田遊び神事そして最後に、全員が、ゆずり葉を持ち、大屋の音頭で、田の中心からあとずさりしながら丸く、車田方式に田植えを行います。田植えまでのすべての所作を終えたあと謡曲を歌って神事が終了します。
稲作にあたり、その年の豊作を祈る農民の姿は、この神事を通じて見ることができます。
この集落の田遊び神事は、別当寺の真禅寺が管理してきましたが、令和からは、大久保集落が引き継いでいます。

アクセス

住所

〒952-0214 新潟県佐渡市大久保

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バス

南線 「畑野西町」下車
南線:時刻表

両津港から車で約35分

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