住所
〒952-0108 新潟県佐渡市上新穂地図情報をLINEに送る
バス
南線 「根本寺前」下車 徒歩15分南線:時刻表
車
両津港から車で約20分駐車場なし
佐渡市新穂地区大野集落にある日吉神社の例祭となる4月13日には、鬼太鼓が神社に奉納されたあと集落内を門付けしてまわります。
鬼太鼓は、大野青年会が行っていて、早朝2時すぎに神社を出発し、集落内のおよそ160世帯を門付けし夜10時頃に戻ってきます。
鬼の舞は、能の要素を取り入れた「潟上型」で、阿吽一対の鬼が交互に舞います。
鬼は白鬼と黒鬼で、そこに赤と黒の雌雄の獅子がつきます。
雌の白鬼は、大地を蹴り、激しく飛び跳ねながら舞い、雄の黒鬼は、地を這うように舞います。新穂地区の鬼太鼓の中では最も勇壮な舞だと言われています。
また、獅子は、太鼓を打とうとする鬼を邪魔するかのように、鬼に噛みつこうとしますが、鬼は、獅子を睨みつけて威嚇します。その攻防が見どころです。
大野の獅子は、腰を低く落として舞い鬼にからむのが特徴です。
裏太鼓は、「デ・デ・スコ・デンデン」という大野独特のリズムで力強く打ちます。太鼓は、鬼の舞いを一通りを経験したベテランのOBや入団間もない団員が担当します。
この集落には、青年会の鬼太鼓の他に、1980年代に後継者育成として結成された子供鬼太鼓もあります。
日が暮れる頃、鬼太鼓は、子供たちの提灯に導かれ、大野日吉神社に戻ってきて「本番の舞」を見物者に披露したあと、御旅所などをまわって神輿とともに上新穂にある山王さん・日吉神社に向かいます。
境内では、同じく舞の奉納に来た舟下集落の鬼太鼓と出会います。
かつては、境内でどちらが先に舞を奉納するか度々争いになったということです。
新穂地区には4つの日吉神社があり、それぞれに鬼太鼓がありますが、舞い方が違いますので比べて見てください。
浜河内まつりの鬼太鼓
二人の鬼が向かい合って舞う前浜型鬼太鼓。門付けでは、各家でお花(ご祝儀)がいくつも出され、その数だけリクエストに応じて、多様な鬼の組み合わせで舞う。大獅子に頭をかんでもらうと一年健康に過ごせるという。
宵の舞(相川音頭流し)
江戸時代に佐渡金銀山と佐渡奉行所を結んだメインストリート「京町通り」で、日没後にぼんぼりに火がともると、島内外から参加した民謡愛好者が浴衣に編み笠姿で、生の演奏と哀愁をおびた歌にあわせ踊り流す。
真木まつりの鬼太鼓
阿吽一対の鬼(雄・雌)が交互に舞う潟上型で、すり足など能の舞を取り入れた舞。昭和50年の復活以降、近隣の集落に鬼太鼓がなかったころは、祭りの日に頼まれて舞っており、下久知集落の鬼太鼓に伝播。