住所
〒952-3202 新潟県佐渡市北鵜島511地図情報をLINEに送る
バス
内海府線 「北鵜島」下車内海府線:時刻表
車
両津港から車で約90分駐車場なし
車田植は佐渡の北端、北鵜島集落の北村家に伝わる豊作を祈る稲作儀礼で奈良時代の田植え神事の姿を残すものとして1979年(昭和54年)に国の重要無形民俗文化財に指定されています。
田植えは5月の大安の日、大田(おおだ)の日と呼ばれる日に、北村家の田んぼの田植え終いとして行われます。
北村家の田植えは、田の水口(みなくち)にある神さん田から始まり、末広がりで縁起のよい鐘形をした車田で終いとなります。
田植えの当日の朝、北村家では、当主が苗を3束、床の間に据え作業の無事を祈ったあと、集落の中を流れる北鵜島川沿いの山道を登り車田に向かいます。
田に着くと、当主はアドと呼ばれる山側に向ってお神酒を田に捧げ、手をあわせます。
その後、3人の早乙女は床の間に据えられた苗を1束ずつ受け取り、田の中央に進み、それぞれ半束ずつを植え、そこから左まわりにあとずさりながら、外に向って苗を植えていきます。
「うずまき状」にきれいに植えられた田んぼは、神さまが降りてくる印になると言われています。あぜでは、「植えた車田は穂に穂が下がる」などと豊作を祈る歌詞の田植え唄が唄われます。
およそ1時間かけ田植えが終わると、「こびりぃ」と言って、家で作った赤飯のおにぎりや漬物などが参加者や見物者に振舞われます。
北村家では、この車田植えの他にも豊作を祈る儀礼として、12月1日に門松迎え、2月の旧暦の社日に水迎えなどの農耕行事が行われています。
このような車田植の習俗は日本全国に、佐渡市と岐阜県高山市松之木町の2か所しか残っていません。
チョボクリ
江戸時代に関西で始まった大道芸が、佐渡の山間の集落に伝わった。地方の歌に合わせ、立ち方が黒の破れ衣に一文字笠、腰には一升徳利で滑稽に舞う。今では地域活性化のために始まった大崎そばの会で恒例の出し物に。
沢崎まつりの大獅子
大獅子が、無病息災を願って集落の家の人の頭を噛んだり、漁港で岸壁から海に落ちて引き上げられたりする。ほかに、尉面で手に茄子を持っているマメ、鬼面で金棒を持ったゴツがいる。
椿まつりの鬼太鼓
椿の鬼は、赤面の雄、赤面の雌の阿吽一対。衣装に特徴があり、オレンジや赤の生地で花柄、モンペは雄がえんじ色、雌が紺色でチェック柄。戦後、集落で家の布団の生地などを持ち寄って縫い、復活させた。