住所
〒952-0004 新潟県佐渡市羽吉地図情報をLINEに送る
バス
内海府線 「羽吉」下車 徒歩10分内海府線:時刻表
羽吉まつりは、両津羽吉地域の駒坂、馬場、吉住、野町の四集落が氏子となる羽黒神社の例祭で、午前6時から午後8時ころまで2組の鬼太鼓が門付けにまわります。
この祭りでは、鎌倉時代からのやぶさめ神事(県無形民俗文化財)が行なわれていましたが、現在は休止となっています。
鬼太鼓は、阿吽一対の鬼が交互に舞う「潟上型」で、新穂地区から習ってきたものと伝えられており、雄は荒々しく、雌はしなやかに舞います。
また、太鼓のリズムも新穂潟上や舟下などのものを取り入れて作られています。
舞には「本式」(だんの舞と呼ばれている)と言って省略の無い舞(10分程度)がありますが、この舞は、神輿の御旅所で流鏑馬の会場となっている馬場集落でしか舞われず、提灯持ちが付き盛り上げます。
祭りの日には、上り旗といっしょに「さるぼぼ」と呼ばれる人形が飾られますが、羽吉まつりでは島内一と言われるほど多くの「さるぼぼ」が飾られます。
さるぼぼは、猿の赤ちゃんを表現したもので、災いがサルとかけて家内安全、また猿は多産なことから子孫繁栄や安産祈願として奉納されたものです。
鬼太鼓の門付けは長時間に渡るため、鬼が履いている「わらじ」は、すり減り、何度か新しいものに履き替えます。鬼が履いたわらじは、魔除けになると言われ玄関前などに掛けておく習慣もあります。
御旅所で舞われる鬼太鼓の本式の舞は見ごたえがあります。
莚場まつりの鬼太鼓
赤鬼と青鬼が向かい合って舞う前浜型鬼太鼓。鬼のほかに、頬に赤い紅を塗った艶やかな衣装の子供の舞手(打ち子)や、進行役でご祝儀を披露する鼻切面をつけたローソも加わり賑やかに舞う。
一ノ宮まつりの大獅子
10人ほどの男衆が入って各家を門付けしてまわる羽茂飯岡集落の大獅子。獅子は雌獅子だがやんちゃで、途中、家と家の間を移動する際、道路を使わず田んぼの中や川の中を渡る。大きく体をくねらせながら邪気を払う。
沢崎まつりの大獅子
大獅子が、無病息災を願って集落の家の人の頭を噛んだり、漁港で岸壁から海に落ちて引き上げられたりする。ほかに、尉面で手に茄子を持っているマメ、鬼面で金棒を持ったゴツがいる。