住所
〒952-3544 新潟県佐渡市野浦地図情報をLINEに送る
バス
東海岸線 「野浦南」下車東海岸線:時刻表
春駒は、その年の豊作や大漁などを願う予祝として正月などに門付けを行う芸能で、かつては全国各地で行われていましたが、現在は、佐渡を含めわずか数ヶ所で継承されているだけとなりました。
一般にはハルコマあるいはハルゴマといわれていますが、佐渡ではハリゴマと呼ばれています。
佐渡の春駒には二つのタイプがあり、舞い方が木などで作った馬の首型を腰につけ、馬にまたがったように見える騎乗型と、馬の首型を手に持って舞う手駒型があり、騎乗型を男春駒、手駒型を女春駒とも呼んでいます。
いずれも舞方と地方で演じ、地方は、うちわ太鼓を腰につけ細いバチで叩きながら唄います。
天保年間の佐渡奉行所周辺の町の年中行事を描いた「相川十二ヶ月」という絵図の二月には騎乗型の春駒が描かれていることから、この芸能が江戸時代からあったことがうかがえます。
佐渡の春駒が全国に残っている春駒と大きく違うところは、面を着けていることで、舞い方が少し顔の歪んだ木製の面を着けているのが特徴です。
現在演じられている演目は、男春駒が、さまよ踊りとご祈祷踊り、女春駒が、めでた踊りとご祈祷踊りで、初めに男春駒は、鳴輪を、女春駒は鈴のついた手駒を持って舞ります。
その後、それぞれ幣束に持ち替えてご祈祷踊りを舞います。
佐渡で現在、正月に門付けが行われているのは、浜梅津と野浦集落の2ケ所でどちらも女春駒です。
浜梅津集落の春駒には、大黒舞もついてまわり、玄関でお菓子を撒いて盛り上げます。
この他にも、新穂地区、畑野地区、佐和田地区などでも春駒が継承されています。

春駒には騎乗型の男春駒と手駒型の女春駒があり、正月の門付け芸らしく賑やかに舞う。時にはアドリブも交えるその口上にも注目。


稲荷町の小獅子舞
桜の柄の幕の「雄じし」、鹿の角に紅葉の柄の幕の「雌じし」、鏡と鶴亀の柄の幕の「子じし」の三匹による踊り。しし頭の毛にはスガモと呼ばれる海草を泥で酸化させたものを使い、毛がよくなびくように椿油を塗る。

沢崎まつりの大獅子
大獅子が、無病息災を願って集落の家の人の頭を噛んだり、漁港で岸壁から海に落ちて引き上げられたりする。ほかに、尉面で手に茄子を持っているマメ、鬼面で金棒を持ったゴツがいる。

天王まつりの鬼太鼓
この集落の鬼太鼓は、江戸時代に能太夫が鬼舞に能の動きを取り入れた振り付けで、牛尾神社に奉納したとされている。この振り付けは、佐渡の鬼太鼓の6割が取り入れている「潟上型」の始まりとされている。