住所
〒952-0612 新潟県佐渡市宿根木464地図情報をLINEに送る
バス
宿根木線 「宿根木」下車宿根木線:時刻表
車
両津港から車で約1時間9分小木港から車で約10分
佐渡市小木地区にある宿根木集落は、江戸時代に北前船の寄港により船大工の集落として栄えました。いまでも当時の面影が感じられる建物が多く残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
集落の祭りは、10月の第二日曜とその前日の土曜日に行われていて鬼太鼓、ちとちんとん、大獅子が鎮守の白山神社に奉納したあと集落の要所要所で舞を披露します。
大々神楽舞楽として新潟県の無形民俗文化財に指定されている「ちとちんとん」は、その由来を語る祭文読み、青鬼と赤鬼の舞、「ちとちん」と呼ばれる男根を持った男役、「とん」と呼ばれる摺りササラを持った女役のユニークな舞、笛、太鼓、拍子木(ひょうしぎ)のお囃子で構成されます。
男根に似せた木の棒をふりかざし、性的要素が誇示された舞は、人間の性的行為を作物などに感染させる感染所作(かまけわざ)と呼ばれるもので、五穀豊穣を祈るためのものです。
ちとちんとんの祭文には、そのむかし当村の廻船が長州山口県「つの島」の難所を通過する時、初めて乗船した若者が、初航海の習俗として船玉明神に奉納した安全祈願の踊りが起源だと書かれています。
また、鬼太鼓は江戸時代、金銀山で栄えた相川の鬼太鼓の流れを汲むもので、大人の裏太鼓のリズムにあわせ、子どもたちが片足をあげて太鼓に向かい交代で表太鼓を打つのが特徴です。
この鬼太鼓には、三役と呼ばれるものがついてまわります。ユニークな男面をつけ升を持って豆をまいて踊るものを「豆」、鬼面をつけ棒をふりまわしながら踊るものを「ゴツ」または「ゴッテン鬼」、黒面をつけ長刀をふりかざしているものを「ナギ」と地元では呼びます。これら三役は、門付けで回った家の厄を払い福を呼び込む意味があります。
鬼太鼓は、神社の奉納の際、木遣り唄を歌ってから打ち出します。
青野まつりの鬼太鼓
青野まつりの鬼太鼓は、豆まきの翁・太鼓打ち・青鬼・赤鬼で構成。鬼は、舞わないで立っているのが特徴。鬼にちょっかいを出す豆まきの仕草に注目。
小比叡神社の田遊び神事
佐渡に伝わる3つの田遊び神事の中で、いちばん芸能色が強い。田人の田仕事の度に、登場して仕事の邪魔をするムクロとカラス。田人の顔に墨を塗ったり、押し倒したりして大暴れ。暴れるほど豊作になるとも言われる。
一ノ宮まつりの大獅子
10人ほどの男衆が入って各家を門付けしてまわる羽茂飯岡集落の大獅子。獅子は雌獅子だがやんちゃで、途中、家と家の間を移動する際、道路を使わず田んぼの中や川の中を渡る。大きく体をくねらせながら邪気を払う。